むし歯は、5つの段階があり専門用語ではカリエス(Caries)といいます。
保険用語ではその段階をC0〜C4で表します。歯科健診で「右上6番C1」などと耳にされたことがあるかもしれません。Cはカリエスの頭文字です。
どの様な状態でしょうか?痛む場合は早めにご相談ください。
エナメル質の表面が酸によって白く濁ったようになります。見た目では判断しにくく、痛みもありません。
この様な状態であれば日頃のケアで自然に治る場合もあります。歯磨きの際は、フッ素入りの歯磨き粉を使うことでより再石灰化の期待ができます。
お子さまの場合は、ご自身でお口をゆすげるようになったらフッ素を使うことができます。ご不明な点がありましたらご相談ください。
エナメル質だけがむし歯になっている状態です。多くの場合、痛みを感じることはありません。
ここまで進行すると自然に治ることはありません。早めに治療をすることをおすすめします。
象牙質までむし歯が進行した状態です。進行度合いにもよりますが、ほとんどの場合、痛みを感じ始めます。
象牙質は柔らかいためむし歯になると進行が早い傾向にあります。
奥歯の場合は、見た目は小さなむし歯でも壷場に歯の中でむし歯が大きくなっていることも。早めの治療が必要です。
歯髄(歯の神経)にまでむし歯が進行した状態です。冷たいものや熱いものを飲食するとしみるだけでなく、自然と痛みだします。
歯髄には痛みを感じる神経があるため強い痛みを感じます。
歯髄にまでむし歯が達し痛みを感じるのに我慢をしていると、ある日痛みを感じなくなることがあります。それは歯の神経が全て死んでしまったからです。
さらにそのままにしておくと、歯の根の先から歯根膜(しこんまく)にかけて炎症が起こり、多くの場合強い痛みを感じるようになります。
それは歯の根っこに膿みがたまっているからです。
日頃のケアをしている時に少しでも異変を感じたら早めにご相談ください。次のページでは、進行段階ごとの詳しい治療についてご説明します。