歯周病は、歯と歯肉の境目などについた歯垢(しこう)の中にいる細菌によって歯を支えている組織が壊されて歯を失う病気で、近年最も歯を無くしてしまう原因です。
歯を支えている組織は、土台である歯槽骨(しそうこつ)、歯と骨の間でクッションの役割をしている歯根膜(しこんまく)、歯の根っこを覆っているセメント質、これらを包んでいる歯肉の4つから成り立っています。
歯を支える組織の構造
歯肉だけが腫れて炎症を起こしている状態を歯肉炎(しにくえん)、歯を支えている組織まで炎症を起こしいてるものを歯周炎(ししゅうえん)といいます。
歯周病は、初期の段階では痛みがなく、歯そのものは健康でも支えている組織を壊し歯を失わせる怖い病気です。
健康な歯肉は、歯と歯肉がほとんど密着しています。ですが歯周病菌によって炎症を起こすと徐々に離れてしまいます。
そして炎症で歯肉も腫れて膨らむため、ポケットのような袋状の隙間ができてしまうのです。これを歯周ポケットと呼んでいます。
次のページでは歯周病の進行段階についてご説明します。